偽りの結婚(番外編)




フッ…と次に目を覚ましたのはベッドの上だった。



見慣れた天蓋と天井。

キングサイズのベッドで夢と現の間を彷徨っていると…





「シェ…リ…ンは……どう…んだ?」


ぼやけた視界と耳に入りこんできた声。

声は小さいけれど、これは確かにラルフの声だった。

そして、ラルフに応えるもう一つの声。




「あ…まり……くあり…せんね……」


この声は……

深刻そうな声でラルフの問いに返したのは、王族お抱え医師だった。




あの後倒れてしまったのね。

ラルフが医師を呼んだんだわ。

また迷惑をかけてしまった。

そう思って落ち込んでいると…




「あんせ…に……ていて…ださい…」


会話が進むにつれてクリアになる視界。

ぼやけて聞こえていた会話も聞き取れるようになった。



「もう……3カ月です。」


医師の口から出たその言葉に耳を疑う。




3カ月って……?




「そうか……さすがにもう言わなければいけないな。」


ラルフの深刻そうな声。