偽りの結婚(番外編)




やっぱり………



「言えない…事なの……?」

「違う!」


目を伏せながらそう言えば、ラルフからすかさず否定の言葉が返って来る。




「そうじゃないが……」


否定したはいいが、続く言葉が出てこないラルフ。

珍しく立場が逆だった。




「モニカがラルフは朝からパーティーに招待されたって言ってたわ。」

「モニカがそんなことを?」


ラルフが私の言葉に驚いた顔をする。




「やっぱり嘘だったのね……」


ダラリと力なく下がる腕。

ズキッ…とまたあの痛みが胸を抉った。

心のどこかで僅かな希望を持っていた自分がいたけど…

ラルフの言葉と表情が全てを打ち消す。




「嘘をついていた事はすまなかった。」


嘘をついていた事は……?

じゃぁ他の事は……?




「私に嘘をついてまで行きたかったところってどこ?」


口にするつもりのない言葉が出た。