偽りの結婚(番外編)




「今日…ブライト公爵家のパーティーは何時からだったの?」

ラルフの問いに応えずに、そう返す。

すると、ラルフは訝しげな顔をしながらも答える。




「昼から招かれていたから12時だ。」

「っ………」


その言葉に息を飲む。

そして、急激に冷えていく感覚を感じながらも弱々しく口を開いた。





「……じゃぁ何であんなに早くに出て行ったの?」


モニカは、ラルフは朝から招かれてパーティーに行ったと言っていた。

モニカが勘違いしていただけなのか。

ラルフが嘘をついているのか……

ギュッと胸が締め付けられ、ドクンドクンと心臓が大きく鳴る。



お願い…嘘だと言って。

いつものように笑って本当は朝からだったって……




けれど――――――


「それは………」


言葉に詰まるラルフ。

その瞬間、大きな絶望感が襲った。