偽りの結婚(番外編)




最近は公務も忙しくて、外に出る事も多くなったからこんな風に一日時間が取れる日なんてなかなかなくて。

ラルフさえよければ今日は書庫に行こうと思っていた。



けれど、歩くことさえ無理そう…

一旦感じた吐き気は中々おさまってはくれず。

横になった今も気持ち悪い。



貧血なら寝ていれば治るわよね…

そう思って、ベッドに深く身体を沈めた。







しかし……―――――

その日は一日中ベッドから起き上がる事はなかった。

目は覚めるけれど、体のだるさは抜けきれなくて。

結局夕方まで寝ては目を覚まし…を繰り返した。







「んっ……」


本日何度目かの覚醒の声を上げ、目を開く。

一瞬揺らぐ視界。


いま何時……?

朝から開けっぱなしのカーテンの外を見れば、空が燈色に染まっている。


のど…渇いた………

何時間も寝ていたせいで喉がカラカラだった。