モニカは朝食をのせたワゴンを押してくる。
「おはようございます、シェイリーン様。」
いつもと変わらぬ優しい笑顔を向けるモニカ。
「おはよう、モニカ。」
対する私は、自分でも分かるくらい張りのない笑みを浮かべる。
そして気だるい体を起こす為に動く。
起きたくないけれど、そう言うわけにもいかないから。
ギシッ…と小さくベッドが軋み、起き上がる。
すると……――――
「ッ………」
クラッという軽い眩暈に襲われた。
目の奥でチカチカ光る感覚を目を強く瞑る事でやり過ごす。
「大丈夫ですか?」
起きたなり頭を抱え込む私に朝食の準備をしていたモニカが心配そうな声を上げる。
「大丈夫…ただの眩暈だから。」
嘘……本当は吐き気もする。
地面がぐるぐる回っている様な気持悪い感覚。
貧血かしら……
「顔色が良くありません。眠れなかったのでは?」
「ううん、ちゃんと寝たわ。」
昨日の夜は遅くなったわけでもない。
ラルフが帰って来る前に眠ってしまったもの。

