フッ…と次に覚醒したのは陽も高く昇る朝。
あのまま寝たのね……
気だるい体で寝がえりを打つ。
しかし、そこには求めていた人はいなかった。
ラルフ……
シーツを掻く手が空を切る。
なんだか、結婚をする前の関係に戻ったみたい。
夜ここには戻っては来るけど、朝には早く出ていて。
私がラルフを起こすのが日課だったのに。
いつも寝起きの悪いラルフを呆れた調子で起こしていた事でさえ懐かしく感じる。
こんなに朝早くからどこに行ったの……?
声に出すでもなく、ただ一人ぼっちのベッドに横たわる。
起き上がる気にもなれなくて、時間をもてあましていると…
コンコンッ…―――――
「シェイリーン様、お目覚めですか?」
扉の外からモニカが控え目な声でそう言う。
「えぇ、起きているわ。」
そう答えれば、失礼致します…と言ってモニカが入って来た。

