偽りの結婚(番外編)




そして、黙り込んでしまった。

どうしよう。



やっぱり、私の隣は嫌だったんじゃ・・・

青年が黙ってしまったことに不安を覚えるシェイリーン。

マリナさんがこの人を無理やり私の隣に座らせるから・・・



助けを求める視線をマリナへ向けると、あの笑みを見せる。

そして、口をパクパクと動かし、何かを伝えようとする。



その口の動きを解読してみると・・・


“ラルフ様が見てるわよ”


「っ・・・・!」

ドキッと心臓が跳ね、ぐるっとホールを見渡すと、本当にラルフがこちらを見ていた。


ちょっと機嫌が悪そう・・・?

遠目からでも分かる程に眉間に皺を寄せ、一緒にいる者達がオロオロとしている。



ラルフの熱い視線に居た堪れなくなり、マリナの方を向き直ると・・・