偽りの結婚(番外編)




いつもは着ない夜着を着て。

いつにない積極的なスキンシップをとるシェイリーン。



本当に…一体どうしたんだ。



暫く考え…ハッと気づく。

目をやったのは、既に半分に減っている果実酒。





コレか………


頭を抱え、深い溜息を一つ吐く。

甘くておいしいと言って飲んでいたから油断していた。



確かに様子が変だとは感じ始めていたが…

今日は朝からおかしかった。

いつもよりも表情豊かというか…

本当に20歳の誕生日が嬉しい様子だった。



だが、そうと分かった以上、シェイリーンに手を出すわけにはいかない。

細い肩を掴んで、無理やり引き離す。



「ぁ………」


途端、小さな声を上げて、悲しそうな顔をするシェイリーンに胸が痛むが…




「シェイリーン、やめなさい。」

そう言うと、叱られた子供の様に瞳を潤ませる。

うっ……その瞳をこちらへ向けるな。

折角の決心が揺らぎそうだ……