しかし、今日はシェイリーンの色んな表情が見れる。
いつもは、こんな風に喜びや怒りや悲しみをあからさまに露わにする様な事はしない。
これも誕生日だからか?
「すまなかったシェイリーン。」
可愛い反抗に、クスクスと耐えきれない笑みを零しながら、こちらを向かせる。
「ほら、もう一度乾杯しよう。」
そう言って、いつの間にか空になったグラスに果実酒を注ぐ。
自分のグラスにもワインを注ぎ、口に含む。
しかし、シェイリーンは果実酒が入ったグラスをサイドボードに置き…
「お願いラルフ……」
どこかトロンとした表情をして首に手を回してくる。
「どうしたんだ?」
内心シェイリーンの行動にドキッとしつつ、平然を装うようにしてワインを飲む。
すると、シェイリーンはグッと距離を詰め耳元にその愛らしい口を寄せ…
「キスマーク……つけて?」
「ゴホッ…ゴホッ……っシェイリーン!?」
ワインを噴きこぼしそうになりながらも、何とか耐える。
グラスを置き、シェイリーンを引き離そうとするが……無理だ。
どこにこんな力があるのかと思うくらいギュッと抱きしめられている。

