続けて、唇にも口づけを落とす。
「んっ…ラルフ……」
シェイリーンは、口づけを受けながら抵抗を示す。
「んっ……お願いがあるの……」
“お願い”という言葉にピクリと反応し唇を離す。
シェイリーンがお願いなど珍しい…
「何だ?」
「あの……20歳になったら、お酒を飲んでみたいと思って。」
返って来た言葉に、目を丸くする。
まさかシェイリーンの口からお酒を飲みたいという言葉が出てくるとは思わなかった。
見るからにアルコールが苦手そうだが…
「分かった。持ってこよう。」
社交界ではお酒は必須。
時にはお酒が良い潤滑油になる事もある。
シェイリーンもそれを知っているから、飲めるようになりたいと思っているのだろう。
それに、アルコールが苦手そうだと言うのは見た目だけの判断だしな。
もしかしたら飲めるのかもしれない。
しかし、まずはアルコール度数が低いものからだ。
そう考えながら、寝室の棚から酒とグラスを取り、ベッドへ戻る。
トクトク……――――
シェイリーンには果実酒を、自分には赤ワインをグラスに注ぐ。
「どうぞ。」
黄金色の果実酒が入ったグラスを受けとり、まじまじと見つめるシェイリーン。

