偽りの結婚(番外編)




そして、ネックレスをつけようとすると…



「ちょっと待って。」


シェイリーンはそう言って、長いプラチナブロンドの髪を束ね始める。

ネックレスをつけやすくしてくれているのだろう。

だが、髪を上でまとめるのに取り出した髪留めに眉を顰める。

ネックレスと同様、エメラルドの石が入った髪留め。

アイツもエメラルドを選んだのは良い気はしないが、今日はシェイリーンの誕生日。




我慢しよう……



カチッ―――――

ネックレスをつけたシェイリーンがこちらを向く。



「良く似合っている。」


髪を上げて、エメラルドのネックレスをつけるシェイリーンは、とても綺麗だった。

いつもよりも艶やかさを増しているのは、大人になったからだろうか。




「ありがとう、ラルフ。」


無邪気な笑顔にほっとする。



「どういたしまして。」


そう言って口づける。

すると、真っ赤になるシェイリーン。

大人になってもコレには慣れないらしい。