モルト王国では、こんなに若い人々が集まるのね。
見れば、自分やマリナと年齢が近そうな人々ばかり。
最初は、警戒をしていたシェイリーンだが、“文学好きのサロン”と聞いて一気に警戒心を解いたのだった。
すでに、ラルフの独占欲を試すことなど忘れていた。
「みんな、本が好きな子ばかりだから、シェイリーンさんと話が合うと思うわ。」
そう言って、マリナは笑顔を浮かべる。
「みんなも、シェイリーンさんと話したかったみたいだから、相手をしてあげて?」
「相手をしてあげてだなんて・・・。私の方からお願いすることだわ。」
ふわりと微笑めば、その場にいた者たちの頬が赤くなる。
口々にマリナに向かって、良い仕事したな、などと声を掛けていた。
「ここにいるメンバーは、みんな良い人たちだということは私が保障するわ。」
だから楽しんでね、とウィンクするマリナ。
そして、先程見せた悪戯な笑みを見せ、ラルフ様の独占欲を試すこともできるかもしれないわよ?と耳元で囁かれる。

