偽りの結婚(番外編)




その意思を込めてシェイリーンを見つめれば…

エメラルドグリーンの瞳にまた涙が浮かぶ。

けれどその表情は柔らかで。

今度こそ彼女らしい笑みを浮かべて口を開く。





「絶対…離さないでいてくれる?」


可愛い問いに思わず笑みが浮かぶ。

そんな事聞かれるまでもない。




「あぁ…絶対にだ。」


そう言うと今度はシェイリーンの方から近付き…

ギュッと抱きしめられる。




「ありがとう、ラルフ。」


礼を言うのはこちらの方だ。

シェイリーンという存在に出逢い。

最初こそ偽りの関係だったが、同じ時間を過ごす中で初めて心の底から人を愛し。

たくさん傷つけたにもかかわらずまた自分を選んでくれた。





「これからは、二人で家族を築いていこう。」

「えぇ、そうね。」



絶対に幸せにする―――


シェイリーンの輝かんばかりの笑顔に心の中で固く誓った。