偽りの結婚(番外編)




お継母とお義姉様はどういう反応をするのだろう…

きっと邪魔ものの私がいなくなるから、喜ぶのではないだろうか。



しかし、ミランダは予想とは違う反応を見せた。


「それは……」


そう言ったっきり口ごもるミランダ。

ラルフはその変化を逃さず…



「おや?何か都合の悪い事でも?」


わざとらしいラルフの言い方にミランダは言葉に詰まる。




「あぁ…支援の事を心配しておられるのですか?」


ミランダの表情が“支援”という言葉に反応して僅かに変化する。

それを見たラルフは、「やはりそうでしたか…」と呟き…




「ご心配なく。シェイリーンが貴方達と縁を切ったとしても支援は続けますので。」


フッ…と皮肉な笑みを浮かべるラルフ。

じりじりと獲物を追いつめる様な物言いは、あの優しいラルフだとは思えないほど。

笑顔なだけに、ゾッとした。

ミランダとイリアも、公式の場でのラルフと明らかに違う事を感じ始めている様子。