偽りの結婚(番外編)




これを見られたら何て言われるか…

想像しただけで、顔から火を噴きそうだ。



だから、気付かなかった。

ラルフがある一点を見ていた事を。





「シェイリーン、今日は楽しかったわ。」

アリアがこちらに来て、手を取る。



「私の方こそ。誕生日パーティーを開いてくれてありがとう。」

「また、いつでも来てね。」

「待ってるぞ、シェイリーン。」

アリアの隣に立つベルナルドも、そう言って微笑んだ。



「えぇ、また来ます。」

いつも温かい歓迎をしてくれる二人に感謝しつつ、別れのひと時を惜しむ。




しかし――――

「あー…シェイリーン?」

言いにくそうに、口を開いたのはルーク。



「なに?ルーク。」

「早く帰った方が良いんじゃないか?」

ルークの方を見れば、引き攣った笑みを浮かべながらそう言う。