偽りの結婚(番外編)




「そんな話は後で良いのよ!今日はシェイリーンの誕生日なんだから!」

そんな話ってなんだよー、というルークの訴えは、見事に無視された。



「ほら!ケーキを食べましょう!」

アリアは自分の席から立ち上がり、私も立たせようとする。



「はいはい。」

そう言って立ち上がり、押されるがままにケーキの前に立つ。

しょうがないわね……

アリアが自分から報告してくれるのを待つしかない。

ベルナルドもルークも、アリアがこうなると聞かないと分かっているため、何も言わない。

そうして、アリア主導の下、ケーキの上に立てられた蝋燭を消し、やっと、誕生日パーティーらしい祝い方をしてもらった。




その後、パーティーも終盤になった頃、各々から誕生日プレゼントをもらった。


ルークからは異国の本。

ベルナルドからはエメラルドの入った髪留めをもらった。



「わぁ…素敵。」



滑らかな緑の石に魅入っていると―――


「つけてあげよう。」

ベルナルドはそう言って、私を招く。

招かれるままにベルナルドの下へ行けば、髪を一房取られ、上部でパチンッととめられる。