偽りの結婚(番外編)




アリアからルーク以外の男の人の名を聞いた事はない。

パーティーの時も多くの誘いをやんわりと断っている。

ルークのことを愛していないはずなんてないわ…と思いつつアリアに視線を移せば、我関せずで料理を食べていた。




もう…素直じゃないんだから……



アリアの照れ隠しに思わず笑みが零れる。

前から思っていた事だけど…



「二人は恋人というよりも、もう夫婦みたいね。」

ニッコリと笑って、そう言えば、思わぬ返答が返って来た。



「まぁ夫婦も同然だけどな。もうすぐ結婚するし。」

「え?」

ルークの言葉に、思わずスープをすくうスプーンが止まった。



アリアとルークが結婚……?

アリアの方を向けば、マズイ…と苦い表情をしている。



「知らなかったのかい?」

隣に座るベルナルドが、私の様子を伺って、そう聞く。



「はい、何にも聞いていませんわ。」

わざと畏まった他人行儀の様な言い方をすれば…