偽りの結婚(番外編)




「じゃぁ、試してみる?」

マリナがニヤリと悪戯な笑みを見せる。


「え?」

「ラルフ様の“独占欲”を。」

ふふふ・・・と、不敵に笑うマリナは少し怖かった。

あっ・・えっと、そこまでしなくても・・・というシェイリーンの言葉は届いていない。


何やら、うん、試した方が良いわよ、ラルフ様もシェイリーンさんがこんなに鈍感だと心配だろうし・・・などと、ぶつぶつ呟いている。

そして、ポンッと手を叩く。



「そうと決まれば、さっそく試しましょう!」

マリナは一人意気込んで、シェイリーンの手を取り、歩き出す。


「マ、マリナさん!?」

シェイリーンはマリナが手を引くままに、連れられる。

どうやってラルフの独占欲を試すと言うのだろうか。

ベルナルドさんの誕生会の様な目にはあいたくはない。

マリナさんなら、そんなことにはならないのだろうけれど。