偽りの結婚(番外編)




それに口をとがらせながら、はーい…と気のない返事をするアリアにクスクスと笑みが零れる。

しかし一人だけ膨れている者がいた。




「ラルフ様はいいよな」

ポツリとルークが呟く。

何事かと、一同の視線はルークに集まる。




「こんなに嫉妬してくれる程愛されてて。」

ルークの発言に溜息をつくベルナルドとアリア。



一方の私はというと―――


「………?」

ルークの発言をどう捉えたらよいか考えていた。

あんな言い方をするのだ。

アリアに嫉妬される程愛されていない…と言いたいのだろうけど…

そんな事ないわよね。

だって、アリアはなんだかんだ言って、ルークの事が大好きだもの。




…と、勝手に自己完結していたけれど―――



「アリアときたら、俺に女の影があっても無視だぞ?」

「当たり前よ。貴方に浮気する度胸なんてないもの。」


目の前で痴話喧嘩?が始まってしまった。

しかも形勢はアリアに有利。

こんな恋人たちも珍しいだろう。