偽りの結婚(番外編)




「ごめんなさい・・・。ううん、ありがとう、シェイリーンさん。」

マリナは、やっと今日初めての笑顔を見せた。



良かった・・・

マリナから自分自身を責めたような表情が消え、シェイリーンは安堵する。




「今日は、ラルフ王子と来ているの?」

いつもの天真爛漫なマリナが、問う。


「えぇ、さっきまで一緒にいたわ。マリナさんとお話したいからと言って別行動させてもらってるの。」

「えぇッ!私と話す為に?」

ラルフを置いて一人で来たことに、驚くマリナ。


「そうよ。だって、ラルフがいると話しづらいでしょう?」

サロンから帰った時に、チラリと話したけれど、共通の友人と言うわけでもないし・・・

ましてや、ラルフは一国の王子。

シェイリーンはラルフがいたら、マリナが遠慮するのではないかと思ったのだった。