シェイリーンの優しい内面が表れているような笑顔に、いつも心臓が跳ねる。
表面だけの挨拶と笑顔に慣れていた自分に、こんな感覚を与えてくれたのは、シェイリーンだけだった。
出逢った頃から、自分に対して真っ直ぐで。
王子という身分を知っても、態度を変えようとはしなかった。
むしろ、自分から離れて行こうとして…
強がって、気丈に振る舞うシェイリーン。
だけど本当は、一瞬で壊れてしまいそうなほどに脆い君を守らなければならないと思った。
「シェイリーンがシェイリーンであるが故に、他の誰もが敵うわけがないんだ。」
思わず出た微笑みは、ここにはいないシェイリーンを思い浮かべて出たもの。
ガーネットも、自分に向けられた笑みではないことに気付いているのか、顔面蒼白で息を飲んでいる。
そして――――
「ッ……家柄は?家柄なら私の方が良いに決まっているわ!」
意地になって、興奮気味に話すガーネットに、深いため息をつく。
「家柄などどうでもいい。」
「私なら、ネイル王国との架け橋になれるのよ?」
どう?いい条件でしょう?とでも言いたげな視線。
確かに、ネイル王国は広大な土地に豊かな資源が豊富な国だ。
繋がりを持っていたい国でもある。
しかし――――

