偽りの結婚(番外編)




「満足させる?それが出来なかったからお前と別れたというのにか?」

フッ…と笑えば、ガーネットの顔が一瞬にして赤く染まる。

今まで、周りの男におだてられ。

自分に振り向かない男はいないと思っている、プライドの高い種類の人間だ。

さぞ、悔しいだろうな。



ガーネットは、キッ…と睨む様な視線を寄こす。



「私があの子の何に劣っているというの?」


「全て…だ。」

興奮したガーネットに、答える。

短く集約された言葉は、ガーネットの問いに対しての答えとして一番ふさわしかった。



「全てって……。」

まだ分からないのか。



「言葉の通りだが?容姿も中身も、全てにおいてシェイリーンに敵う者などいない。」


プラチナブロンドの柔らかな髪と。

滑らかな白い肌。

優しく揺れるエメラルドグリーンの瞳に見つめられれば、なけなしの理性も持って行かれる。

めったに笑みを見せないシェイリーンだが、ひとたび微笑めば、大輪の花が咲いたように綺麗で…