偽りの結婚(番外編)




確かにシェイリーンは、今までのタイプとは違う。

今までは、後腐れのない付き合い方のできる者とばかり付き合っていた。

そんな付き合い方をしていると、純情可憐な令嬢よりも、大人な女性とばかり付き合うのが自然の流れで…

いつしか、付き合う女性は大人な女性だというイメージがついて来てしまっていたのだ。




「今までは、あんな子と付き合わなかったでしょう?」

伺うようにして、こちらを覗くガーネット。



「何が言いたいんだ?」

その視線が煩わしくて、やっと迷路園の出口からガーネットへ視線を合わせた。

すると、ガーネットはやっと視線が合ったことに笑顔になる。

そして、意気揚々と話し始めた。



「聞けば、あの子は落ちぶれた伯爵家出身の子みたいじゃない。貴方、あの子に騙されてるんじゃないの?」


「……………。」

ガーネットの言葉を、無表情で聞く。




「その点、私はネイル王国でも大きな方の侯爵家出身よ?あの子よりも、よっぽど貴方の為になるわ。」


ピクッ―――――

「それは、僕と寄りを戻したい…と聞こえるが?」

纏う空気と声を低くさせて、ガーネットに問う。