そんなぁ………
ウィリアム王子の宣言に、肩を落とす。
このネイル王国に来る時に馬車から見た迷路園は、軽く見積もっても全長100メートル以上はあった。
そんな巨大迷路を早く抜け出せた人に…なんて無謀よ。
しかも、何度か挑戦した事があると言っていたラルフでさえ、出口までたどり着くのに苦労したと言っていたし……
諦めかけていた時、ウィリアム王子が「尚…」と、再び口を開く。
「初めて迷路園に挑戦する者は、経験者とペアを組んでもらう。迷って出てこられなくなっては困るからね。」
ペアを組んで挑戦すれば、私もゴール出来るかもしれない。
ブーケに一歩近づいた気がして、舞い上がるが……
問題は、そのペアだ。
ネイル王国に来た事のあるラルフにお願いするのが良いのだろうが、今は気まずい。
どうしよう……と考えていると―――
「では、男性諸君も、妻や恋人にコレを贈りたければ、振るって参加してくれ。」
ウィリアム王子の言葉に、皆がざわざわと動き出す。
周りを見渡せば、一人で臨もうとしている者。
初めて迷路園に挑戦する者は、ペアを探している。
ラルフはと言うと……

