そして、式も終りに近づき、ブーケトスの時間がやって来る。
ネイル王国のブーケはとても綺麗で、とても豪華。
自然豊かなネイル王国の花々は、市場でも高く売られているそうで、そんな花々がふんだんに使われているらしい。
先程、チラリと見たけれど、噂通りとても綺麗だった。
ちょっと…欲しいかも………
結婚している身だけれど、ブーケトスに参加する気満々だった。
しかし――――
「今からブーケトスをするのだが…、今回は少し趣向を変えてみよう。」
皆の中央に立ち、今からブーケトスをしようという時に、ウィリアム王子が、にこやかにそう言う。
「父上と母上の結婚式でのブーケトスは、ケガ人が出そうなほど大変だったらしいからね。皆、麗しい令嬢たちの地獄絵図を見たくないだろう?」
そう言って、皆の笑いを誘うウィリアム王子。
そ、そんなに競争率が高いの…?
思わぬ事実に、先程の意気込みが薄れる。
「なので、今年のブーケは、迷路園を早く抜け出せた者に渡すことにする。」
そう言って、目線を映した先には、あの迷路園があった。

