偽りの結婚(番外編)




「私が……子供だから?」

恐る恐る尋ねる。

すると、ラルフは眉間を寄せて、一瞬黙った後―――


「そうだ。」


「ッ……ラルフの馬鹿っ…!」

悪びれもなくそう言うラルフに、近くにあった枕を掴む。


そして……

バフッ――――

思いっきり投げつければ、避けもせずに枕の直撃を受けるラルフ。




そんなのズルイ………

怒ってくれなきゃ。

これじゃ、私だけが子供じゃない…

どこまでも大人な態度を取るラルフに、苛立ちは増す。



「もういい!……寝るわ。……おやすみなさいッ!」

そう言って、勢いよくベッドへ倒れ込む。

もちろん、ラルフに背を向けて……



「シェイリーン……。」

ラルフの声が、呆れているようにも聞こえて、ズキッと胸が痛んだ。




もういい…って何よ………

馬鹿なのは私。

こんな事でラルフに当たっちゃうなんて…

そんな自分に嫌気がさし、涙が溢れてくる前に、眠りについた―――