偽りの結婚(番外編)




ラルフの女性関係を知らなければ、こんな事言えないはずだから。

けれど、その話し方に、どこか引っかかりを感じるのは私だけ…?


他の女性達と比べて、ガーネットに違和感を覚えるのは、ラルフの付き合っていた過去があるからよね?

それに、今は婚約者がいるんだし……

本人も幸せだと言っていた。


そうよ…不安になる方が可笑しいわ。





拭いきれない不安を胸に抱えたまま、話題はラルフの女性関係の話から、サロンの話に移る。

その後、ガーネットに変わった様子はなく、快く自分のサロンへ招待してくれたり。

ネイル王国の令嬢たちを順に紹介してくれたりと、とても良くしてくれた。




「シェイリーンさんは、本が好きなのね。ネイル王国にも確か、文学好きの令嬢たちが集まるサロンがあったから、紹介するわ。」

「本当ですか?ありがとうございます!」

先程の不安など忘れるくらいに、ガーネットの好意が嬉しかった。

ガーネットさんは良い人。

そう思うのには時間がかからなかった。


やっぱり、私の取り越し苦労だったのね。

勝手にガーネットさんがラルフへの未練があるのだと勘違いして。

これじゃ本当に子供だわ。

ラルフが好きなのは、大人な女性。

まずは、ラルフを信じて、何が起きても動じない女性になることが大人の女性への第一歩ね。

そう思いながらも、ネイル王国の令嬢たちと楽しく話し、パーティーの夜はあっという間に更けて行った。