偽りの結婚(番外編)




大人の女性には程遠いわ…

ラルフと並んだら、とても背が小さいし。

ガーネットのような豊満な体つきとは言えない。



どうしたら、あんな風に大人の女性になれるんだろう……



じーっと、ガーネットを見つめていれば―――


「シェイリーンさん、向うで皆さんとお話ししません?皆もシェイリーンさんとお話ししたがっているみたいですし。」

そう言って、ガーネットの向こう側を見れば、こちらに注目している多くの女性達。

ガーネットに、よくぞ言ってくれたと言わんばかりの視線を送っている様に見えた。



これは、ネイル王国で交流の輪を広げるチャンスかもしれない。

そう思って、ラルフの方を見上げると…


「行っておいで。」

ふわりと笑って、腰にあてていた手を離す。


「いいの?」

「あぁ。見た所、女ばかりだからな。」

ラルフの問題点はそこなの?


その理由に呆れていれば―――

「後でお仕置きされたくなかったら、男には近付かない事だな。」

「ッ………!」

甘く低い声で、耳元に囁き、離れて行くラルフ。



周りで聞いていた女性たちが、今日何度目か分からない黄色い声を上げたのは言うまでもない。