偽りの結婚(番外編)




途端に、先程、私達のやりとりに注目していた女性達に囲まれる。


「シェイリーン様、ラルフ様とはどこでお知り合いに?」

「いつ結婚なさったのですか。」

「どういう経緯で?」

興奮気味で喋る女性達。

矢継ぎ早に話される話題に、どれから答えて良いか分からず、オロオロする。



「手加減してやってくれと言ったじゃないか。」

ククッと笑いながら、そう言うラルフ。

その笑みにさえ、女性達は顔を赤くする。



「結婚をしたのは、まだ数か月前でね。僕がしつこくシェイリーンに迫って、やっと手に入れたんだ。」

ラルフの答えに、黄色い声を上げて、女性たちがわく。

実際の事実を歪ませた話。

それは、ラルフの優しさだった。

この台詞を私が言おうものなら、一斉に非難の目を向けられただろうから。




「誰とも結婚なさらないと言われていたラルフ様と結婚なんて…すごいわ、シェイリーン様!」

「あ、ありがとうございます…。」



手を取られ、興奮気味に話す女性に、圧倒されていると―――