偽りの結婚(番外編)




ガヤガヤと賑やかなホール――――


国王と王妃に挨拶を済ませた後、あてがわれた部屋に荷物を置き、王宮の探索に出て。

中庭や外庭、王宮の中を歩き回っていると、すぐに夜は訪れ…

今は、招待客を集めたパーティーに来ていた。



私達の結婚式は、親しい人達だけで開かれたけど…

溢れそうなほど人でいっぱいのホールに唖然とする。

一国の王子の結婚式となると、集まる人数も多い。

しかも、王子の歳が26と、若い為、ホールにいる人たちも同年代の男女が多かった。




そんな中を、ラルフと一緒に歩いていると―――


『ラルフ様だわ……』

『ネイル王国に来るのは1年ぶりくらいよね?』



途端に、女性達のヒソヒソ話の中心になるラルフ。

本当に、どこの国に行ってもこのヒソヒソ話は必須だ。



そして――――

『隣の女性は誰なの?』

来た………

聞こえてきた女性たちの声に、身を固まらせる。



『見た事ない方だわ』

『けれど、さすがラルフ様がお連れになっているだけあって、綺麗な方ね。』



え………?

思っていた反応と随分違って、驚いた。