偽りの結婚(番外編)




「無理だ。」

ラルフは一言ピシャリと言い放った。

シェイリーンには申し訳ないが、そう答えるしかない。



そして、ソフィアに視線を向け、言う。

「ソフィア、僕の気持ちも分かるだろう?」

「えぇ、何となく分かったわ。」

ラルフの言葉に、ソフィアはふぅっと溜息をつきながら答える。



対するシェイリーンは、ソフィアがラルフの肩を持ったことに「え?えっ?」と驚いているような混乱しているような反応をしている。



「シェイリーンさん、ラルフがこうなのも貴方が原因ね。」

ご愁傷様…と言う様に、シェイリーンの肩に手を置くソフィア。


「私ですか!?」

驚いた表情のシェイリーン。



まぁ、シェイリーンには一生わからないだろうな。

僕が君をどれだけ愛しているかなんて。