偽りの結婚(番外編)




しかし、シェイリーンから返ってきた言葉は意外なものだった。




「ぇ…っと、いや…なわけじゃないんです。」

顔を赤らめ、目を泳がせながら言葉を紡ぎだすシェイリーン。


「………っ!」

「シェイリーンさん!?」

シェイリーンの言葉に、ラルフとソフィアは息を飲む。

ソフィアはひたすら驚いているようだ。

それもそのはず。

ラルフも、このようなシェイリーンの告白が聞けることはめったになく。

狙っているのか?と思うが、相手はシェイリーン。

それはないだろう…

しかし…こう、不意打ちでこられると威力は最大だ。



可愛いすぎる………


そんな、ラルフの考えなど知る由もないシェイリーンは言葉を続ける。


「ただ…もう少し睡眠時間をもらいたいなぁ…と思いますけど…。」

恥じらいながら“お願い”をするシェイリーン。