「う、嘘に決まってるだろ。ちゃんとやるさ。」
ははは…とわざとらしい笑みを浮かべる。
おー怖い怖い。
そんな顔を社交界でも見せれば、お前が鬱陶しがってる令嬢たちも逃げて行くぞ…と言いたくても、冗談の通じる相手じゃないからな。
「来期は、新人も入ってくるからな。その分の計算も入れておくんだぞ?」
おまけに、仕事にボロを出さない。
完璧人間とはまさにラルフの事を言っているんじゃないかと思うほどだ。
「あーはいはい。新人はベテラン組と組むさ。」
ラルフに言われなければ、新人の事を忘れたまま配属先を決めるとこだったな。
いつかは、俺の組んだ配属先に苦情が来て、結局ラルフが組み直した事もあった。
なんだかんだ言って、ちゃんとフォローはしてくれる。
まぁ、いつもラルフに頼り切りというのも気が引ける。
ラルフ自ら団員試験を行うから、俺は楽をしているしな。
これくらいは、しなければならないとは思っている。
………思ってはいるのだが、面倒だ。
何と言っても、騎士団員は数え切れないほどいる。
それら全員の団員資料と試験結果に目を通すだけで、一日は終わりそうなくらいなのに。

