偽りの結婚(番外編)




「ソレはお前の仕事だろ。終わらせろ。」

団長であらせられる主は、我関せず。


まぁ、当然だが……

残念ながら、これはラルフの言う通り、副団長の仕事だった。

ラルフは、団長でもあるが、それよりも前に、この国の王子でもある。

当然優先されるのは、王族としての公務。


だから、騎士団の仕事は、ほとんどが俺の仕事。

………と言っても、団員試験もラルフ直々に行うし。

普段は各々の持ち場で、各々の上官がそれぞれいるので、ほとんど仕事はない。



しかし、この時期。

唯一俺にとって面倒な仕事がある。




それが、団員の配属だ。




団員の配属先は、王宮の警護だったり、城下の取り締まりだったり、その仕事は毎年変わる。

だから、毎年、団員の資料と団員試験の結果、そして本人達の希望を取って配属を決めるのだが……



「配属なんて適当でいいだろ。」

ボソッと呟くと、ギロッと鋭い視線を感じた。