偽りの結婚(番外編)




(Side:ロイド)


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王宮の執務室。


シャッ―――

シャッ―――

「はぁ……。」

ペンを走らせる音に、思わず溜息が零れる。



「何だ?ロイド、もう終わったのか?」

そんな事思っているわけでもない癖に。

俺の主は、書類に目を通しながら、声だけこちらに向ける。



「ッ……こんな大量の書類、終わるかっての。」

そう言って指差したのは、積み上げられた書類。

その書類は、騎士団員の資料。

そして、数週間前に行った団員試験の結果が書かれたものだった。

この日の仕事は、この二つの資料をもとに、来期の配属を決める事。



……しかし、積み上げられた二つの資料に、早くも心折れそうだ。