偽りの結婚(番外編)




「んー、良い買い物をしたわ!」

午前中の疲れが嘘のように、スッキリとした気分。



買い物をすると、疲れも取れるというのは本当ね。

食料の買い付けも、予算よりも安く収まったし。

おまけで、お菓子も貰っちゃったわ!

それから……



「結局、買ってしまった。」

そう言って、片手に抱えられた包みを見る。

お代は、王宮に請求が来るから、値段を気にせず買った。


カサッ――――

包みに入っているのは、クリーム色の淡いドレス。

もちろん、胸元のキスマークが隠れるタイプのもの。



絶対にシェイリーン様に似合うわ。




もう、寝室に帰って来ているかしら……

ウキウキと弾むのを自覚しながら扉を叩く。


コンッコンッ――――

「はーい、入っていいわよ。」

意外なことに、シェイリーン様は寝室に戻っていた。

いつもは、書庫に籠ったら暫く出てこないのに。