偽りの結婚(番外編)




いつものように、手鏡で胸元を見ながら、かぁ…と顔を赤らめている。

背中にもありますよー…と言ったらどういう反応をするのだろう。

その時の反応を思い浮かべると、思わず苦笑してしまう。



……というか、さすがラルフ様。


背中は目を逸らしたくなるほどの数だけど、前は胸元だけで、首元にはつけられていない。

どのドレスも、首元はどうしても露出してしまうので、問題だが、背中はシェイリーン様の長い髪で隠されるので大丈夫なのだ。

そして、ラルフ様がプレゼントしたドレスは、どれも露出しすぎず隠しすぎずなドレスが多い。



自分がプレゼントしたドレスは着て欲しいんですね…きっと。


分かりやすすぎです、ラルフ様……




まぁ、でも、これでドレスも選びやすくなったというもの。

皮肉にも、このクローゼットから溢れんばかりのドレスを選ぶのには役立っていた。



「今日は、これにしましょう。」

そう言って取り出したのは、淡いピンク色のドレス。