偽りの結婚(番外編)




長い間すれ違ってきたことも原因でしょうね。

それに、まだ結婚をして数か月。

新婚なのだから、目をつむろう。




……1年も経てば、落ち着くわよね?


一抹の不安を覚えつつも、クローゼットを開け、ザッとドレスを見渡す。



「シェイリーン様、今日はどのようなドレスが良いかご希望はありますか?」

クローゼットの中には、色とりどりのドレス。

どれも、リエナ様やラルフ様がプレゼントしたものばかり。

プレゼントして下さるのは良いのだが、ドレスと併せてクローゼットも増やしてもらいたいものだ。

お陰で、もう、一つのクローゼットにはおさまりきれないほどのドレスが入っていた。



選ぶ方も大変なため、いつも、本人の意思を聞くのだが……


「モニカに任せるわ。」

当の本人は、全く興味がない様だし。

王子の妃という立場なら、どんなに豪華なドレスでも、高価な宝石も、何でも手に入るのに。


んー、どうしましょう。

こうも、たくさんあると迷うわ。

けど……この様子だと、胸の開いたドレスはダメね。

チラリとベッドの上のシェイリーン様を見る。