偽りの結婚(番外編)




ラルフ様が誰かを本気で愛する事は喜ばしい事だわ。




喜ばしい事なんだけど…………

コレはいかがなものかと思う。

せっかく、白くて綺麗な肌なのに。

まぁ、仲の良い事は良い事なんですけどね。

そう思いながらも、未だ夢の中にいる主を起こしにかかる。




「シェイリーン様、起きてください。」

体を揺すってみるが…


「んっ……も…すこ…し……。」

シーツを抱きかかえたまま、睡眠を欲してもがく主。




仕方ない……

「シェイリーン様、午前中はダンスですよー?」

耳元でそっと囁く。


すると―――――


「ダンスッ……!」

今までのぐずり様が嘘のように、パチッと瞳を開け、シーツを持ったままガバッと起き上がった。

余程、ダンスレッスンに遅れるのが怖いらしい。