偽りの結婚(番外編)




カーテンを開き切り、サイドでまとめる。

そして、振り返れば、ベッドの上でシーツにくるまった塊が一つ。


シーツから覗く足は、明らかに素肌のみ。

やっぱり、見習い達をやらないで良かったのかもしれない。

そう思いながら、ベッドに近づく。




「シェイリーン様。」

遠慮がちに声をかけるも、返事がない。

気持ち良く眠っているところ悪いが、起きてもらわねば…

午前中はダンスのレッスン、午後も予定はぎっしりだ。



「シェイリーン様!」

今度は少し声を張ってみる。


「うぅ……ん……。」

小さく唸った後、ゴロリと体勢を変えるシェイリーン様。


「ッ………!」

体勢を変えたことで、露わになったその光景に、呼びかける声も止まった。

目の前に映っているのは、シェイリーン様の背中。

あおむけの状態から、シーツごとうつぶせの状態になったので、その背中が露わになったのだ。