コンコンッ――――
「モニカです。シェイリーン様、お目覚めですか?」
シーン………
案の定、寝室から声は返ってこない。
「入りますよー。」
一応そう言ってから、寝室の扉を開く。
すると、まだカーテンは閉め切ってあった。
きっと、ラルフ様ね……
ラルフ様は朝早く寝室を出る時は、必ずカーテンは開けないまま部屋を出る。
カーテンを開けると、朝日が入ってしまって、シェイリーン様が起きてしまうからだろう。
そんな妻思いのラルフ様には感心するのだけれど……
シャッ―――――
部屋の一番奥まで来たところで、分厚いカーテンを勢いよく開く。
既に太陽は高く昇り、部屋に差し込む光は、眩しい程だった。
「今日も良い天気。」
外は、独り言を呟いてしまうほどの快晴。
こんな日は、外でお茶をしたいわ。
思わず笑みがこぼれそうになるが、今はそれどころじゃなかった。

