(Side:モニカ)
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それは、いつも通りの朝。
「あれとこれは、リエナ様のお部屋へ。それはエドワード様のお部屋へ持っていってちょうだい。」
「はい!」
私の指示でせわしなく動く侍女見習いたち。
「それから、もうすぐ王宮に食料が届きます。それを食堂の料理長へ運んで。」
「はい!」
王宮に来て数十年。
歳は若いけれど、その経歴と実力がかわれて、今では指示を与える側に立っている。
侍女は若い子で14歳からいる。
私もこのくらいに王宮入りしたのよね…
先輩の指示を聞き洩らさないように一生懸命に聞く後輩を見ていると、王宮入りした頃の自分を思い出し、微笑ましくなる。

