「負担を掛けてしまうというなら、もう無茶な仕事はしない。だから、寂しい時は言うんだ。君が寂しい思いをしていると、僕まで辛い。」
「ラルフも…辛いの……?」
瞳を見開き、驚くシェイリーン。
こうも驚かれると、少し傷つくな。
シェイリーンの反応に、苦笑しながらも口を開く。
「あぁ。これからは言ってくれるか?」
涙で頬に張り付いたプラチナブロンドの髪を払いながら微笑めば…
恥ずかしそうにキョロキョロと視線を泳がせた後――
「努力……します。」
視線を合わせてそう言った。
「良い子だ。」
本音を言えば、努力じゃなく、必ず言ってほしいのだが。
急には変えられないだろうから。
今日はこの辺で良しとしよう。
それよりも今は………

