偽りの結婚(番外編)




それを知ってからは、遠慮なく自分の想いを告げていこうと思った。

シェイリーンを繋ぎ止めておけるならば、いつだって愛の言葉を紡ごうと……



まぁ、当の本人はいつも顔を真っ赤にしてキャパオーバーしてしまうのだが。

分かっていて告げる自分も、相当意地悪なのだろう。




今も顔を真っ赤にして、口をパクパクとさせている。

ずっとこうしていると、涙を浮かべ始めるシェイリーン。


今日はここまでにしておくか……



「冗談だ。」

すでに、じんわりと水膜が浮かび上がっている瞳に苦笑しながら、抱えていたシェイリーンの体を床に下ろす。

これ以上苛めたら本気で嫌われそうだ。

そう思って、シェイリーンの体から手を離したが…






ギュッ――――

離したはずの柔らかい体が、再び胸の中に飛び込んできた。



「シェイリーン?」

自分よりも頭一つ分小さい彼女の名を呼ぶ。

今日は本当に珍しいことばかりだ。