「なら顔を見せられるはずだが?」
我ながら意地悪だと思う。
積極的なシェイリーンも良いと思ったが……
やはり、顔を見たい。
抱きしめると、白磁の様な肌を赤く染めたり。
触れると、焦ったようにエメラルドグリーンの瞳を揺らす。
いつまでたっても少女の様な無垢な顔を覗かせる可愛い妻の表情を見たくてそう言えば……
「ぃや………。」
小さい声でポツリと呟く。
そして、シェイリーンは固く結んでいた口を開く。
「わたしラルフの奥さんなのに……。誕生日も知らなかったなんて……ひっく……ッ。」
「やっぱり泣いてるじゃないか。」
涙を零す度に小刻みに震える背中をさすりながら苦笑する。
こう言う所がまだ19の少女なのだろう。
普段から大人びているシェイリーンだが、いつも自分に見合うようにと努力しているのも知っている。
シェイリーンはシェイリーンのままでいいのだが、本人はいつも気を張っている。

