偽りの結婚(番外編)




ひしひしと喜びを噛みしめるも…


「出来あがってからあげたかったけど、見つかっちゃった……。」

明らかに声のトーンが落ちるシェイリーン。

今や完全に体の力は抜け、体を預けている。

顔は見えないが、きっと眉を寄せているんだろうな。



そんなに落ち込む事でもないのに。

どこまでも可愛い反応を見せるシェイリーンに心の中で微笑ましく思う。



しかし、その思いに反して、腕の中のシェイリーンは僅かに体を震わせ始める。




「シェイリーン?泣いているのか?」

背中に腕を回せば、すっぽりとおさまる小さな体を抱きしめながら話す。

そして、シェイリーンとの距離を取ろうと、体を話そうとすると―――



「泣いてないわ……っ。」

そう言って、再び首に抱きつかれた。

顔を見られたくないらしい。

それは、泣いていると言っているようなものなんだがな……

心の中で苦笑する。