偽りの結婚(番外編)




しかし――――


「ダメッ!」

シェイリーンの手によって阻まれる。

背が足りない分、手を伸ばして視界を遮られた。



……というか

そんなに必死に隠されると、とても気になる。

シェイリーンが焦っている所などめったに見れないしな。


そう思ってシェイリーンを見下ろせば、キッと睨むようにして見上げられた。

……が、下から見上げられる形での睨みなど、圧迫感も何もない。

それに相手はシェイリーン。

本人は必死なのだろうが、自分の目にはシェイリーンが何をしても可愛く映ってしまう。



「見ないでッ……!」

今も必死になって手を上げ、自分の視界を遮ろうと背伸びをしているが…

シェイリーンが必死で隠そうとしているモノ。



見たい………

けれど、こんなにシェイリーンが見るなというのだ。

きっと、それを無視して見てしまえば、嫌われる可能性があるのか……?