偽りの結婚(番外編)




「またか……。」

誰もいないリビングで溜息交じりに呟く。

早めの風呂を済ませ、バスルームを出れば、人気のないリビング。



昨日もこの光景を見た気がする…

全く……ちっともじっとしていてはくれない。

先程、遠出から帰って来た時に、見回りはしたので侵入者はいないはずだが。


一体、彼女はどこへ行ってしまったのか。

屋敷から出ている可能性は少ない……とすると、あそこか。

早々に答えは出て、そこへ向かう。



そして、食堂への扉を押せば―――


やっぱり……

プラチナブロンドの豊かな髪を背中に流し、食堂にたたずむ彼女がいた。



「シェイリーン。」

ほっと安心する感覚を覚えながら、愛しい彼女の名を呼んだ。

すると、すぐには振り返らず、ビクッと肩を揺らすシェイリーン。