しかし―――――
ど、どうしよう……
今現在のこの状況に、大いに焦っていた。
時刻は日が沈んだ夜。
外はすでに暗い。
そして、ラルフの誕生日プレゼントに…と思っていたケーキは昨日の状態から全く進んでいない状況……
あれから、二人で起きて。
朝食を二人で作り、食べて。
ラルフが、馬で遠出しようと言うからそれに同意したのだが……
夕方までには帰ってくるだろう…と踏んだのが安易だった。
ラルフの走らせる馬は、思ったよりも離宮から離れ、遠くまで行って。
帰って来たのは、今しがた。
一人になる時間をつくるどころか、離宮にさえ居なかったので、スポンジなどつくる暇もなかったのだ。
もう、スポンジを作るチャンスは、ラルフがお風呂に入っている間だけだった。
「ラ、ラルフ、疲れたでしょう?先にお風呂に入ってきたら?」
こう言う事は本当に向いていないな…と思う。
もともと、気持ちが顔に出てしまう性分なので、顔に出ていないか不安なのだ。
不安で、ラルフが疑いの眼でこちらを見ているような気にもなってくる。

