偽りの結婚(番外編)




ラルフが起きたら、きっと作る暇なんてないわ。


後はスポンジだけなのに……



そう………

ラルフへの誕生日プレゼントはケーキだった。

何の準備もしていなかったけれど、モニカが荷物と共にケーキの材料を入れてくれていたお陰で、プレゼントを送る事が出来ないという事態だけは避ける事ができた。



本当にモニカには何とお礼を言ったらいいか……

しかも、時間がないだろう事を見越して、簡単に作れるケーキのレシピまで入れてくれていたのだ。


そして、昨夜、そのレシピを元にして、スポンジ以外のものは作れた。

しかし、一番時間がかかるのはスポンジ。

昨日は予想よりも早くラルフがバスルームから出てきたので、結局、スポンジを焼くところまでいかなかった。


スポンジを焼く時間を確保しなければならないのだが…

今がその時ではないだろうか。

ラルフは相当疲れていたようだから、まだ起きないだろうし。

ラルフが起きてからは、一人になる時間などなさそうだ。